和魂洋才の気持ちを忘れず過ごす京女のシアトル(ロス近郊から引越しました)生活日記

by mikis1128

カテゴリ:4.Movie, Book, Music( 64 )

Hollywood Bowl Opening Night

久しぶりにちょっぴりブログを更新(今8月なのでだいぶ時間が経ったけど)。せっかく楽しかったイベント事を記録しておこう。まずは6月。行って来ました、ハリウッド・ボウルのオープニング・ナイト。ロスの夏はこれから始まる?!というほどこの時期から毎日のように野外コンサートが行われる。去年、4月の早い時期にコリアン・シンガーが集まるロス一番の規模くらいのコリアン・フェスティバルが行われた時に初めて行ったハリウッド・ボウル。その時に反省したのは「ぜったい防寒すること&食べ物持込可!!」なので初めはみんながよくするように飲み物やら食べ物やらを持って早めに会場に行き、ピクニックしようか~?ということも考えたけど、一緒に行くことにしたソミちゃんとジョン君が「行く前にうちの近くで韓国料理でも食べてく?」という一言で先に食べてから行くことにした。というのもこの日はワールドカップ中かつ韓国戦があったので、もし韓国が試合に勝ったりしたらもしかしてすごい割安サービスが受けられるかもしれない!というもくろみもあって・・・。残念ながらこの日韓国は敗退し、そんな甘い目にはあえなかったけれど、2人のうちの目の前にある居酒屋でハッピー・アワーの時間に食べることができたのでかなりお得なディナーを満喫。しかも久しぶりにムショウに食べたくなっていたカムジャタン(じゃがいもミニ鍋)がメニューにあって、オーダーしたらすんごいおいしかったので大満足でした。
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お腹がいっぱいになったので、結局食べ物は持ち込まなかったけれど、今回はしっかり防寒にトレーナーを持って行ったので会場でも寒い思いをせずに最後までコンサートを楽しめた。この日はLAフィルの主催としてのオープニング・イベントで、ゲストも数多く豪華。詳細はコチラに載っているんだけど、LAフィル、サンタナ、アンドレ・ワッツ、ブルーマン・グループなどなど。特にまだブルーマン・グループのショーを見たことがなかった私は実はこれが一番見たくてチケットを取ったのだった。正直サンタナの音楽は聴いたことがなかったのであまり興味はなかったんだけど。鑑賞の結果、一番良かったのはこれまだ全く知らなかったアンドレ・ワッツ。彼のデビューはグレン・グールドの代理をバーンスタインに頼まれて、だったらしいからその好機をうまくものにして、そこからどんどん力を発揮し、有名になっていったらしい彼、なんだかかっこいい。早くもファンになっちゃいました。もちろんブルーマンの3人組も頑張ってくれて、本場でのショーよりだいぶと短いステージではあったけれど、「ああ、こういうのだったのかー」とわかったのでうれしかった。そしてハリウッド・ボウルの主役、LAフィルも頑張ってくれたし、サンタナは意外とかっこいいおっちゃんで、LAフィルをバックにお得意のギター演奏を披露してくれて一部の熱狂的なファンを盛り上げていたし、ほんとにどのゲストも持ち味を生かして素晴らしいショーを見せてくれた。f0045736_9315685.jpgf0045736_9272985.jpg

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そして極めつけは最後の花火!もうすぐ独立記念日だけどその前にどかーんとやってくれてそれもかなりうれしかった。あああ、やっぱ花火=夏だねえ。これからの地獄の暑さを思うとちょっと気が滅入るものの、久しぶりの野外コンサートでかなりお祭り気分を味わえて、なんとも幸せな気分で1日を終えることができた。去年のリベンジもできてよかった、よかった。
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by mikis1128 | 2006-06-23 00:00 | 4.Movie, Book, Music

Recent Favorite Writer

f0045736_10231467.jpg最近お気に入り、というか、3冊続けて読んだ小説家、長野まゆみ。日本帰国時に1冊、シアトルに行く飛行機の中で1冊、そして雨の月曜日に1冊、楽しんだ。まずは「カンパネルラ」。このタイトルはもちろん宮澤賢治好きならはっとする名前。そしてあとがきで筆者自らもこの名前をむやみやたらに使ったり、彼以外の誰かにその名を与えてはいけないことは重々承知で、決して軽はずみに使ったものではなく、敬意を表している・・・というような内容&実は最初の頃の『銀が鉄道の夜』では少年の名前はカンパネルラではなくカムパネルラだったんだよ、なんて講義まで載っていて勉強になった。物語は柊一という主人公が彼の兄、夏織(かおる)を訪ねて彼の療養している叔父の家を訪ね、そこで不思議な隠れ処を見つけ・・・といった話。その中でタイトルの「カンパネルラ」がキーワードになって、私もその不思議な空間に吸い込まれていく。彼女の文体は古き懐かしき記憶を想い出させる。この物語では、昔、祖父母が住んでいた岩倉の小さな山奥を探検していた頃の記憶を。タイムスリップしたような、そんな甘酸っぱい気持ちを味わいたい人にはオススメなのでは。ちなみにこの本を読んで初めて「銀木犀」が存在することを知った!
f0045736_10233466.jpgそして次に読んだのは、「三日月少年漂流記」。彼女の作品、すべての名前がとても素敵。この小説の主人公である2人の少年の名前は水蓮銅貨。この作品は、一度しか見ていないけれど、昔見に行って感動した維新派の演劇「ロマンス」をも少し思い出すような架空と現実の世界のはざまで起きる小さな事件をそっと陰で盗み見しているような(2人の少年が三日月少年達を盗み見しているのとシンクロして?)気分になった。(ちなみに小説に登場する三日月少年とは、充電式のニッカド電池で動く自動人形なんだけど、展示されていた三日月少年が逃げ出したことから物語は始まる)この少年が彼女の別の小説「天体議会」にも出てくるそうで、この本もいつか読んでみたいな。そして裏の主役である三日月少年がまた出てくる「三日月少年の秘密」は図書館の転送サービスでまわってきたので、また雨の日にのんびりと逃避行気分を楽しみたいと思う。
f0045736_10235363.jpg最後にこの日読んだ「夜間飛行」も、 サン=テグジュペリの小説のタイトルにもあるものだ。私はサリンジャーの「夜間飛行」は読んでないんだけど、宮澤賢治を敬愛してそうな長野まゆみ、そりゃあサン=テグジュペリももちろん好きなんだろうな、そしたらきっと私もこの本、好きだろな、と思って買ってみた。だいたい「夜間飛行」って言葉が持つ響き自体が好き。私にはふわっと現実の世界から消えて空想の世界に入り込めそうなニュアンスがあって。長野作品を読んでいると、名前だけでなくいろいろなモノが独特の表現力ですごくすごく貴重なものに感じられる。そしてすべての食べ物、飲み物がおいしそうに感じられる。「三日月少年漂流記」でもかなり食欲をそそられたけど、「夜間飛行」ではタンポポのリキュールだとかシナモンたっぷりのシャルロット・・・。ミント嫌いな私でも「スノードロップ」という言い方をされるとミント入りの砂糖でも食べてみたくなる。檸檬水だって「シトロンプレッセ」と書かれるとすごくおいしそうな気になる。全体的にこの本は特に『カタカナ』の持つ語感が素敵だった。(ただし英語とフランス語が混ざっているのが全部フランス語に合わせても良かったかも?なんて思うけど。)この小説は最後に鐘の音が「カン・パネラ、カン・パネルラ、カン・パニア・・・」と鳴るところで終わるんだけど、そうなるとその続きにまた「カンパネルラ」を読みたくなった。それで、せっかくなので本を手にしてブログに残そうと思ったのだ。

そういえば、「三日月少年漂流記」のあとがきで、「夜間飛行」について少し触れているのだけど、どうやら単行本には素敵な挿画が挟まれているらしい。私は文庫本だからそれらの挿画が見れないのがちょっと残念。いつか挿画も見てみたい。とりあえず彼女の作品3つ、どれもそれなりに気に入ったので、次は図書館で借りてきた「三日月少年の秘密」と「東京少年」を読む予定である。
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by mikis1128 | 2006-04-03 00:00 | 4.Movie, Book, Music
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アメリカに帰ってきてから一番楽しみにしていたイベント、キース・ジャレットのソロ・コンサートに行ってきました。しかも場所はウォルト・ディズニー・コンサート・ホール。以前建物を見学には行ったけど、実際にホール内で音楽を聴いてみたことはなかった。今回、日本人が音響設計を手がけ、しかも世界的にもその完成度が認められているというこのホールで、しかも大好きなピアニストの生演奏に浸れるなんて、もう行く前からかなりうきうき。
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コンサートは夜8時スタートだけど、駐車場が混むことを恐れて、だんなに「できるだけ早く仕事をあがってね!」と伝えておいたら少し早くあがってくれたので、無事5時半くらいに出発することができた。高速の渋滞も月曜日は他の曜日よりもましで、7時前にはコンサート・ホールへ到着。ホール内のカフェで軽食を取って、ショップを見たり散歩したりしているとあっという間に開場。この日は遅れて演奏開始後に来た人はインターミッションまで入れない、という注意書きがチケットと一緒に届いたからか8時過ぎには (座席数が2265席あるという)ホールは満席に埋め尽くされた。私の横に座った少年は3年前からジャズを聴き始め、友達の勧めでキース・ジャレットを聴き出して好きになったそうで、この日はサン・ディエゴから来たそうな。この日のコンサートはロスでは23年ぶりのソロ・コンサートだそうなので、きっともっと遠いところから来た人もいるだろうな。(写真はコンサート・ホールのWeb上にあったモデル写真だけど実際もこんな感じだった。ちなみに会場内はもちろん撮影不可、なのでここにアップした画像はすべてウェブから拝借しました。)
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いよいよコンサートが始まる。席は安いチケットを買ったのであまり良い席ではなかったけど、音響は噂どおりとても良かったし、きちんと双眼鏡を持参したので、キースの“しわ”までしっかり見えて、席の遠さはまったく苦ににならなかった。彼は1945年生まれなのでもう60を超えたおじいさん。なので立ち上がってリズムを取ったりハミング(彼の演奏中の奇声は有名、笑)しながらピアノを操る彼の姿はなんだかちょっぴりかわいらしかった(な~んて言うと失礼?!)。
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1曲目は抽象的で観客として心地よいという感じではなかったけど、生キースに圧倒される。2曲目はグルービーでキースも腰をふりふり、なんだかもっと小さいジャズバーで一緒に揺れたり掛け声かけたいなあ、と思うようなノリのあるもの、そして3曲目は来た!来た!ケルン・コンサートのようなまどろみたくなる美しいメロディー。満面に笑みを浮かべながら双眼鏡をのぞく私。なんかキースも上機嫌っぽいぞ!おおおー、やっぱ来て良かった!その後も数曲いい感じの演奏をしてくれて前半終了。
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後半は演奏開始前にキース自らのMCが入る。彼は「ずっと機会を伺っていたけれど、今回ハリウッドのあるこのロスでコンサートをするのならきっと適当だと思うので、アメリカ史上に残る偉大な映画監督ジョン・カサヴェテスに捧げたい」というようなとコメントを残した(と思う)。へええ、キースはカサヴェテスが好きなのかー。確かに「アメリカの夜」というジャズ映画を作っているなあ、あの監督は。なんて思い出す私。私は「グロリア」しか見てないから近々この映画、見てみよう、と思いながら後半を聴きに入る。演奏する彼の姿は上の写真のように中腰になって体をねじりながら陶酔に入ったり、と、体全体が演奏を奏でているようだ。
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そんな熱演の中で、残念ながら寒さが戻ったロスは風邪っぴきが多く、この日もせっかくのキースの演奏の途中で何回も人々の咳ばらいが聞こえた。キースはちょっと神経質すぎて観客がうるさいと機嫌を損ねたりするらしい、と聞いていたし、きっとこの咳ばらいはうっとおしかったろうと思うけど、幸いきついコメントはなかった(と思う。)後半を終了し、アンコールにも3回もこたえてくれたし、アンコールの途中でも「僕もともと西海岸は嫌いだったんだけど、今日みたいに歓迎を受けるんなら東と同等だな。」とかいうコメントも言ってくれたし、私の見る限り、この日は結構エンジョイしていたんじゃないかな。この日のコンサートは公式に録音されたらしいので、いつかCDになって出るといいな、と期待している。キース、見れてよかった~。次は小さめの会場でトリオやバンドの音楽を聴きたいな。

最後に私が愛聴している彼のCDを紹介します。
①もちろんケルン・コンサート
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②スタジオ録音のメロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー
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ウィーン・コンサート
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by mikis1128 | 2006-03-13 00:00 | 4.Movie, Book, Music

Memoirs of Geisha

Memoirs of Geisha(邦題“SAYURI”)をやっと見てきました!
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 この映画は「すごく良かった」という人も多少いるけれど、公演前から大多数の人が「日本人でなく中国人がなぜGEISHAの役をするのか?」という不満を抱いていて、結局それが尾を引いて「やっぱりいまいち」と言う人も多く、数年前にアーサー・ゴールデンが書いた小説が大ヒットしたのとは裏腹に、それほど大ヒット上演はしていなかった。

 だけどもアメリカに来て読んだ数少ない英語の本のうちの1つでもあるこの作品、しかも私の好きなチャン・ツイイーが主役、コン・リーも出演、桃井かおりも出演、となれば興味が沸くもの。もともと日本人がさゆりの役をするなら宮沢りえにして欲しいな、と思っていたので初めチャン・ツイイーが主役と聞いてちょっとショックだったのは確かだけど、チャン・ツイイー好きの私、「まあいいや」とすぐに立ち直ったのであった。

 鑑賞後の私、かなり満足。というのも女優陣がかなり良い演技をしてくれたから。

チャン・ツイイー:うーん。かわいい。誰がなんといおうと、私、「初恋の来た道」の頃から大好き。演技も良かったと思うけどそれはかわいいからつい贔屓目で見てしまっているかも。でも英語もすごい頑張って習得したんだろうな。割合聞きやすかった。

コン・リー:普段彼女のことを「素晴らしい役者だ」とは思っても「魅力的」とはあまり思わなかった私。しかしこの映画ではなんともセクシーじゃないか。もうかなりの年だと思うんだけど、すごい、すごすぎ。今回、正直チャン・ツイイーよりも惚れ惚れしてしまった。

ミシェル・ヨー:アメリカ人にも「007のボンドガール」として知られている彼女、英語もなかなかうまかったし、着物を着た姿がかなり日本人ぽかったし、なかなか大人な演技をしてクールだった。

桃井かおり:中国人の英語に比べるとちょっといまいちだったけど、でも演技力はGOOD。煙管も似合ってたし、「わたしゃ、おかみでっせ。」という存在感を出してくれていた。

工藤夕貴:彼女はハリウッド映画で食べていきたいという夢を持って最近アメリカで生活しているだけのことがあって英語がわかりやすかったし、演技もがんばってたと思う。

大後寿々花[:彼女はもうかわいくてかわいくてしょうがない。日本でこれから引っ張りだこ間違いなしね。

ちなみに渡辺謙と役所広司に関しては、女性人ほどのきらめきはなかったように感じた。

 日本の街や花街、舞妓・芸妓の描写についても美しく描けていたと思う。ただし、「正確さ」を求めようとするとかなりいろいろ批判点が出てくるだろう。ちょうちんには「はなまち」の文字があったり、都をどりのシーンでチャン・ツイイーが一人舞台をするところのあのいい加減な踊りやいでたち。さゆりの目がいくらなんでも青すぎとか、メークも目尻に赤が入ってないとか。着物については詳しくはわからないけど、ちょっと襟抜きすぎじゃない?とか。しかも京の舞妓は 割れしのぶ、おふく等々の髪結いをしているので、ここで描かれたGEISHA達が全く違う髪形をしているのがなんとなく「うーん、舞妓っぽくない」と思ってしまう私だった。ただ、もしかしたらこの時代の舞妓はこういう髪型だったのかもしれない。おじいちゃんに聞いてみよう(笑)

 原作に沿って作られた映画ではあるけれど、物語も結構はしょってあることも減点したい人には文句の言いどころ。ナレーションが老女なのにエピソードが最後まで描かれず「なぜおばあちゃんの声だったのか」が解明されない点、水揚げシーンで本当は医者がかなりやばい趣味を持っていることについての描写がなかった点などなど。

 でもまあ、監督のロブ・マーシャルも「これはおとぎ話だ」と言っているし、細かい点を気にしなければ美しいおとぎ話の映像にしてくれたと思う。私は楽しんだ。京都恋しさも手伝ってかもしれないけど、やっぱり日本の昔の美しい町並み、インテリア、着物、風景などを見ているだけでも癒されるのだ。

 結局はここに行き着く→「ああ、やっぱり京都は美しい。」

 あ、ちなみに撮影は全部日本ではなさそうです。というのも、お茶会のシーンはハンティントン・ライブラリー内の日本庭園が使われてたもんね。しかしあの屋根瓦が見渡せる町並みはセットだったのかなあ。今どき京都でもあそこまで美しく残ってはいないだろうし。
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by mikis1128 | 2006-01-21 00:00 | 4.Movie, Book, Music