和魂洋才の気持ちを忘れず過ごす京女のシアトル(ロス近郊から引越しました)生活日記

by mikis1128

Memoirs of Geisha

Memoirs of Geisha(邦題“SAYURI”)をやっと見てきました!
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 この映画は「すごく良かった」という人も多少いるけれど、公演前から大多数の人が「日本人でなく中国人がなぜGEISHAの役をするのか?」という不満を抱いていて、結局それが尾を引いて「やっぱりいまいち」と言う人も多く、数年前にアーサー・ゴールデンが書いた小説が大ヒットしたのとは裏腹に、それほど大ヒット上演はしていなかった。

 だけどもアメリカに来て読んだ数少ない英語の本のうちの1つでもあるこの作品、しかも私の好きなチャン・ツイイーが主役、コン・リーも出演、桃井かおりも出演、となれば興味が沸くもの。もともと日本人がさゆりの役をするなら宮沢りえにして欲しいな、と思っていたので初めチャン・ツイイーが主役と聞いてちょっとショックだったのは確かだけど、チャン・ツイイー好きの私、「まあいいや」とすぐに立ち直ったのであった。

 鑑賞後の私、かなり満足。というのも女優陣がかなり良い演技をしてくれたから。

チャン・ツイイー:うーん。かわいい。誰がなんといおうと、私、「初恋の来た道」の頃から大好き。演技も良かったと思うけどそれはかわいいからつい贔屓目で見てしまっているかも。でも英語もすごい頑張って習得したんだろうな。割合聞きやすかった。

コン・リー:普段彼女のことを「素晴らしい役者だ」とは思っても「魅力的」とはあまり思わなかった私。しかしこの映画ではなんともセクシーじゃないか。もうかなりの年だと思うんだけど、すごい、すごすぎ。今回、正直チャン・ツイイーよりも惚れ惚れしてしまった。

ミシェル・ヨー:アメリカ人にも「007のボンドガール」として知られている彼女、英語もなかなかうまかったし、着物を着た姿がかなり日本人ぽかったし、なかなか大人な演技をしてクールだった。

桃井かおり:中国人の英語に比べるとちょっといまいちだったけど、でも演技力はGOOD。煙管も似合ってたし、「わたしゃ、おかみでっせ。」という存在感を出してくれていた。

工藤夕貴:彼女はハリウッド映画で食べていきたいという夢を持って最近アメリカで生活しているだけのことがあって英語がわかりやすかったし、演技もがんばってたと思う。

大後寿々花[:彼女はもうかわいくてかわいくてしょうがない。日本でこれから引っ張りだこ間違いなしね。

ちなみに渡辺謙と役所広司に関しては、女性人ほどのきらめきはなかったように感じた。

 日本の街や花街、舞妓・芸妓の描写についても美しく描けていたと思う。ただし、「正確さ」を求めようとするとかなりいろいろ批判点が出てくるだろう。ちょうちんには「はなまち」の文字があったり、都をどりのシーンでチャン・ツイイーが一人舞台をするところのあのいい加減な踊りやいでたち。さゆりの目がいくらなんでも青すぎとか、メークも目尻に赤が入ってないとか。着物については詳しくはわからないけど、ちょっと襟抜きすぎじゃない?とか。しかも京の舞妓は 割れしのぶ、おふく等々の髪結いをしているので、ここで描かれたGEISHA達が全く違う髪形をしているのがなんとなく「うーん、舞妓っぽくない」と思ってしまう私だった。ただ、もしかしたらこの時代の舞妓はこういう髪型だったのかもしれない。おじいちゃんに聞いてみよう(笑)

 原作に沿って作られた映画ではあるけれど、物語も結構はしょってあることも減点したい人には文句の言いどころ。ナレーションが老女なのにエピソードが最後まで描かれず「なぜおばあちゃんの声だったのか」が解明されない点、水揚げシーンで本当は医者がかなりやばい趣味を持っていることについての描写がなかった点などなど。

 でもまあ、監督のロブ・マーシャルも「これはおとぎ話だ」と言っているし、細かい点を気にしなければ美しいおとぎ話の映像にしてくれたと思う。私は楽しんだ。京都恋しさも手伝ってかもしれないけど、やっぱり日本の昔の美しい町並み、インテリア、着物、風景などを見ているだけでも癒されるのだ。

 結局はここに行き着く→「ああ、やっぱり京都は美しい。」

 あ、ちなみに撮影は全部日本ではなさそうです。というのも、お茶会のシーンはハンティントン・ライブラリー内の日本庭園が使われてたもんね。しかしあの屋根瓦が見渡せる町並みはセットだったのかなあ。今どき京都でもあそこまで美しく残ってはいないだろうし。
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by mikis1128 | 2006-01-21 00:00 | 4.Movie, Book, Music